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サイバネティック・アバターで生み出す、身体的共創の可能性を議論するミートアップ
Cybernetic being Meetup は、科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業目標1「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」研究開発プロジェクト「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」“Project Cybernetic being”が主催するミートアップイベントです。
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Project Cybernetic beingでは、人々の身体的経験や技能をネットワーク上で流通・共有し、障害当事者や高齢者や子どもたちを含む多様な人々が自在に行動し社会参加できる未来社会を目指して、身体能力の限界を突破するサイバネティック・アバター技術の研究開発と社会実装に取り組んでいます。
※サイバネティック・アバターとは
人の身代わりとしてのロボットや3D映像等を示すアバターに加えて、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT技術やロボット技術を含む概念。Society5.0時代のサイバー・フィジカル空間で自由自在に活躍するものを目指しています。(参考URL)
人の身体能力を超えるロボットを自分のカラダとして操ることよって、誰もがスポーツや芸術で突出した才能や創造性を発揮できる未来
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第4回目となるCybernetic being Meetup vol.04では『身体を超えるカラダ』と題して、人以上に滑らかに動くアバターロボットを操ることによって、人が新たな身体能力を獲得し、AIによるサポートを得ることで、これまでの自分にはできないと思っていたことができるようになる未来とその可能性について議論します。
Project Cybernetic beingのプロジェクトマネージャーを務める慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)の南澤がモデレーターを務め、ゲストに、本プロジェクトの課題推進者である、明治大学 複雑ロボットシステム研究室の新山龍馬氏、ソニーコンピュータサイエンス研究所の笠原俊一氏を招いて、人とロボットの新しい関係についてみなさんと考えます。
デモ展示
当日のイベントでは、新しい身体を可能にする体験型展示を行います。※展示を体験いただける方は、会場のみとなります。ぜひ会場にお越しください。
家を出なくても遠隔操作でイベントなどに参加し、会話や動作を伝える分身ロボットの研究では、風船のような空気で膨らむ構造を使ったやわらかいロボットを開発しています。それらはソフトロボットと呼ばれる軟体ロボットの一種です。ソフトロボットを使うことで、軽量・安全かつデザイン自由度が高い分身ロボットを実現。外皮が布でできており、必要な時だけ空気で膨らんで現れ、使わないときには折り畳めます。内側からモーターとワイヤで変形を制御することでさまざまなジェスチャーを作ることが可能。分身ロボットがあちこちを歩き回っている未来のコミュニケーションを提案します。
Preemptive Action
Preemptive Actionは、「行為主体感」の存在を感じることのできる体験コンテンツです。EMS(筋電気刺激) を用いて、人工的に自分の能力よりも早く身体(指)を駆動させ身体そのものを直接制御することによって、自分の意志よりも早く・正確に自身の身体を駆動させることが可能になります。この体験を通して、行為の主体は自分であるという感覚「行為主体感(Sense of Agency)」の存在を感じることができます。
※関連サイト
「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(Project Cybernetic being)
ムーンショット目標12050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現
プログラム
18:00-18:30 開場
18:30-18:40 オープニング(小原/南澤)
18:40-19:00 インプットセッション1(新山)
19:00-19:20 インプットセッション2(笠原)
19:20-19:55 クロストーク(モデレーター:南澤)
19:55-20:00 クロージング
20:00-20:30 ネットワーキング
登壇者
新山 龍馬
明治大学 理工学部 機械情報工学科・准教授
ロボット研究者。2005年、東京大学工学部を卒業。2010年、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了、博士号取得。マサチューセッツ工科大学(MIT)にて研究員(コンピュータ科学・人工知能研究所、メディアラボ、機械工学科)。2014年より東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 講師。2022年より明治大学理工学部専任講師、2023年度より同准教授。生物規範ロボットおよびソフトロボティクスの研究を主軸として、デジタルとフィジカルを行き来できるロボティクスの開拓を目指す。
笠原 俊一
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL) リサーチャー/沖縄科学技術大学院大学(OIST) 客員研究員
2017年東京大学大学院情報学環博士課程修了。2008年ソニー(株)入社後、MIT media lab 客員研究員等を経て、2014年よりソニーコンピュータサイエンス研究所にリサーチャーとして参画。 人とコンピュータが融合することで生み出される“新たな人間性 : Cybernetic Humanity “を主題として、コンピュータ科学と人間科学の両側面からのアプローチを通じて探究。研究成果はコンピュータグラフィクスやHuman-Computer Interactionの主要国際会議やテックカンファレンスでの発表に加え、研究の体験化作品の展示・テクノロジーの社会実装を行う。2023年よりソニーCSLとOISTの共同研究の一環でCybernetic Humanity Studioにて活動する。
南澤孝太(モデレーター)
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD) 教授
科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業 Projet Cybernetic being プロジェクトマネージャー。2005年東京大学工学部計数工学科卒業、2010年同大学院情報理工学系研究科博士課程修了、博士(情報理工学)。KMD Embodied Media Project を主宰し、身体的経験を伝送・創造・拡張する「身体性メディア」「サイバネティック・アバター」の研究開発と社会実装、触覚デザインの普及展開を推進。
イベント情報
Cybernetic being Meetup vol.04
身体を超えるカラダ
日時:3/7(金) 18:30-20:30(開場18:00-)
参加費:無料
会場:FabCafe Tokyo 10F+オンライン配信
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピアビル1階
使用言語:日本語
会場定員:60名
オンライン配信:https://youtube.com/live/IpUZQNQFw6Q
参加申込み:
https://loftwork.formstack.com/forms/cybernetic_being_meetup_vol04
備考:
※オンライン参加の方は申し込み不要です。上記YouTube LiveのURLからどなたでもご覧いただけます。
※会場参加は身体共創社会推進コンソーシアム会員企業の方の参加を優先させていただきます。
※応募多数の場合は、抽選とさせていただく場合がございます。ご了承ください。
※抽選となった場合は、前日正午に参加可否の連絡をいたします。
※イベント会場では写真や動画の撮影が行われます。映り込みなどが難しい方はあらかじめご連絡ください。
※個人情報に関する取り扱い
ご入力いただきました個人情報は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科及びFabCafe Tokyo(運営:株式会社ロフトワーク)のみで保管し、結果の分析および、ご案内以外では利用いたしません。
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主催:慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(ムーンショット型研究開発事業目標1「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(Project Cybernetic being)代表機関)
共催:身体共創社会推進コンソーシアム、FabCafe Tokyo(運営:株式会社ロフトワーク)