慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project / Liminal Expressions Group 「Recombinant」

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慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project / Liminal Expressions Group 「Recombinant」

この展示では、Project Cybernetic being で行われている研究の中でも特に表現や体験創造の領域で得られた成果について、広く一般に紹介をすることを目的としています。我々は、サイバネティク・アバター という広範囲に及ぶ概念の中でも特にメディア技術によって作られる人間の存在感、自己認識の新しい形、またそれらによってどういった体感や体験を生み出すことができるのかを実践的に探索してきました。既存のメディア表現をどのように拡張できるのか、ライブコンサート、記録音楽、メディア・アート、VRゲームなど、コンテンツにおけるサイバネティク・アバターという概念の応用の可能性を示すものとしての意味があるものと考えます。

 

“見る”・”聞く”・”触れる”など、人間が身体を通して得る様々な経験を、”記録”・”共有”・”拡張”・”創造”するための未来のメディア・テクノロジーを探求する 「身体性メディア」(=Embodied Media)プロジェクト。 人と人、人とモノとのインタラクションにおける身体性を理解し操ることで、楽しさ、驚き、心地よさにつながる新たな身体的経験を生み出します。

 

「サイバネティック・アバター」(= Cybernetic Avatar, 以下CA)とは、人間の分身(アバター)としてのロボットや3D映像、またそれだけでなく、人の身体能力、認知能力、および知覚能力を拡張する技術を包括する概念です。 広範囲に及ぶCAの概念の中でも、この展示は、Cybernetic being Project で研究されるなかで特に表現や体験創造の領域で得られた成果について、広く一般に紹介をすることを目的としています。

 

人間の身体的な感覚・反応とメディア・テクノロジーのインタラクションをデザインする彼らは、 人間の存在感、自己認識の新しい形、またそれらによってどういった体感や体験を生み出すことができるのかを実践的に探索してきました。

 

既存のメディア表現をどのように拡張できるのか、ライブコンサート、記録音楽、メディア・アート、VRゲームなど、コンテンツにおけるCAの応用の可能性を示す展覧会に是非ご来場ください。

会  期|2022年6月24日(金)~26日(日)
会  場|ANB Tokyo 3F+4F
住  所|港区六本木5-2-4(六本木駅から徒歩3分)
開催時間|10:00〜18:00
入 場 料|無料

主  催|慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project,Liminal Expressions Group

共  催|科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」

[参考画像] ダニー・ハインズ|Danny Hynds
[参考画像] ダニー・ハインズ|Danny Hynds
[参考画像] 賀 堰|Yan He

 

Embodied Media Project
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project(身体性メディアプロジェクト)は、人々が自身の身体を通して得る様々な経験を、記録・共有・拡張・創造する未来のメディアテクノロジーを創ります。見る、聞く、触れる。人と人、人とモノとのインタラクションにおける身体性を理解し操ることで、楽しさ、驚き、心地よさにつながる新たな身体的経験を生み出します。

 

齋藤達也|Tatsuya Saito
KMD Embodied Media Project 特任准教授
カリフォルニア大学大学院ロサンゼルス校芸術学科修了、東京芸術大学映像研究科(博士・映像メディア学)。人間の知覚や認知についての洞察とメディアテクノロジーによるその拡張を研究の軸として、コマーシャル、プロダクトデザイン、コンセプト設計、テレビ、書籍、展示等多岐にわたる領域で表現活動を行なっている。

 

賀 堰|Yan He
KMD Embodied Media Project 修士卒業/研究員
ヤン・へ。中国、重慶市出身、1997年9月21日生まれ。CUC(Communication University of China)にてデジタルメディアテクノロジー・デジタルメディアアート専攻、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科卒業。彼女の作品は、官能性、感情の知覚、理解、コミュニケーションをテーマとしている。2020から2022年まで、感情を共有するための 3 つの実験的なコンサートを企画・制作。現在、マルチメディアやテクノロジーを駆使し、人間に潜在する感情や感覚を発見、表現するための新しい「感情体験」の創造を目指している。

孟 夏如|Xiaru Meng
KMD Geist Project 博士課程

シャルウ・モウ。中国の清華大学で車両工学と自動車設計を学ぶ。自動車デザインプロジェクトに参加し、市販車のデザインとコンセプトデザインの両方を手がける。現在、慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 博士課程に在籍中(Gesit Project に所属)、生理学的データに基づいてVR環境をユーザー個人に特化したパーソナルな空間としてデザインすることをテーマに研究。生理学的データの視覚化、ヒューマンコンピュータインタラクション全般、データビジュアライゼーション、3Dモデリング、アニメーションなど、3Dデザインなど幅広い領域に関心を持つ。3Dビジュアライゼーションに関連したインタラクティブな体験設計を主な活動の領域としている。

 

ダニー・ハインズ|Danny Hynds
KMD Embodied Media Project 博士課程 2年
横浜を拠点にマルチアーティスト、また研究者として活動している。現在、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の博士課程に在籍中、南澤孝太はじめ、齋藤達也、Kai Kunzeといった教授陣に師事する。ソニックアート(サウンドアート)を原点とし、ライブ感、記憶・記録、パフォーマンスにおける観客の存在とインタラクションの新しい形に重点を置いた作品を制作している。また、”Spectral Violet”名義でボーカロイド曲も発表している。

 

ラグナー・トムセン|Ragnar Thomsen
KMD Embodied Media Project 博士課程 1年
ドイツ出身。ゲームデザイナーとして、東京を拠点にPCやコンソール、バーチャルリアリティ、ロボットなど様々な媒体で活躍する。現在、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程に在籍中。エナクティビズムに触発され、ゲームというメディアは、私たち自身と私たちを取り巻く世界に新しい視点からアプローチするための道具であるとの視点を基軸に、ゲームを身体的な認知やコミュニケーションのための空間として定義し、研究対象としている。近年では、「デジタルツイン技術」がどのように遊びの未来を形成しうるのかを研究している。

 

マルセロ・パドヴァニ・マチエイラ|Marcelo Padovani Macieira
KMD Embodied Media Project 博士課程 2年
ブラジル生まれのメディアアーティスト / クリエイティブテクノロジスト。現在、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程に在籍中。芸術活動と学術研究の両局面で、インタラクティブなメディアが私たちの認知にどのように影響するか、世界に能動的に関わるということが認識にどのような影響を及ぼすのかをテーマとした作品群を制作している。

 

キンガ・スキエルス|Kinga Skierś
KMD Embodied Media Project 修士課程 2年
ポーランド出身。東京を拠点にアーティスト兼研究員として活動している。現在、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の修士課程に在籍中。専門はインタラクティブ・ヴィジュアライゼーション、ゲームデザイン、グラフィックデザイン。

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